今朝もめちゃくちゃ興味をそそるニュースから。
あ、仕事してますよ。
で、その気になるニュースとは、任天堂がDSの上位機種を発表!と言うわけではなくて、シャープが新方式の画面読み取り機能付液晶を発表、と言う話題。
どんな液晶かと言うと、表示だけではなくてタッチパネルとしても機能する!と言うもの。
あ、これだと、「え?今更?」と言った感じかもしれないけれど、すごいのはそのセンサーが新方式であると言うこと。そして、その新方式がゆえに、4点以上の接触も判別できると言うこと。(多点同時認識機能・複数点同時認識機能)
ニュースでは「液晶画面にピアノの鍵盤を表示して、実際に弾いているように和音を奏でるような用途にも使える」とのこと。
これは、従来の1点しか認識できないタッチパネル液晶から考えると、とても革新的なこと!!!!
と言っておきながら、実はiPhoneではこれとは違う複数点同時認識液晶が使われている。
去年(!)に発表していた複数点タッチパネル液晶のデモを見ると、とてもすばらしいインターフェイスの可能性を秘めていることを実感できると思う。これは既に去年の2月にアップルがユーザーインターフェイスとしての特許を出願している。
シャープの今回の液晶は大型化はコストの面で現実的ではないというような見解を示しているようなので、シャープがPCのモニターとしてこの液晶をリリースしていくことは無いかもしれない。UIの特許も先を越されたし。
と、なんだか実際たいしたこと無いニュースのようだけれど、この液晶がすごいのは複数点同時認識だけではなくて、その認識方法。
細かい仕組みは説明するのが難しいし、自分でも理解してない部分が大半なので端折るけれど(笑)どうやら、この液晶は表示だけではなくてスキャニングをすることが出来るらしい。
ニュースで取り上げていたデモでは、液晶に一度当てた名刺をそのまま液晶に表示することが出来ていた。
これは後々指紋認証などにも使えると言っているので、そのスキャン精度はたいしたものだろうと思う。
他の表示部分(他の液晶)などと組み合わせて、読み取るもの(指紋だったり、会員証のQRコードだったり)をどこに置けばいいかというのをわかりやすく表示しながら読み取ることが出来るので、ハードウェアを新しく作りかえる必要がないというのは大きいことだと思う。画像として認識するもので、大きすぎず、画面に触れさせることが出来るもの(もしかしたら非接触でもある程度の距離からなら認識できるかもしれない)であれば、この液晶を使えばソフトウェアの変更だけで使いまわすことも出来るし、コンビニなどにおいてあるような端末のように、色々な情報のやり取りをするものでも、必要に応じて画面を変えてあげればいい。
まぁ、なんにしても「ものは使いよう」なんだけれど。
とりあえず、この液晶がすごいのは、液晶パネルだけでここまでの機能を実現しているということなのを言っておかなきゃかな。
で、こういったものが例えばゲーム機に採用されたりすると、ゲームの可能性は飛躍的に広がると思う。今でもDSのタッチパネルを使いこなしたゲームは少ないかもしれないけれど、複数点同時認識機能があればこういうゲームが作れるのになぁ、なんて考えてるクリエイターの方もいるのでは??それから、他にハードウェアを増設することなくスキャニングもこなせるので、未だに衰えないカードゲームとの融合も出来るのでは?
PS3ではカメラを使ってカードを認識させて遊ぶと言う新しい方式のゲームがもうすぐ発売されるけれど、カードとゲームの融合と言う意味では、ゲームボーイの時代から既に任天堂は採用していたはず。
ただし、ごく一部のソフトで使うためだけの機能を標準装備させるのはやはり現実的ではないことだろうから、新しいUIの採用については、任天堂がひっぱってソフトの開発をしなくてはいけないかもしれない。超革新的ともいえるDSの二画面+タッチパッド搭載というのは、それを使いこなすのを前提、もしくは目標としてソフト開発をしている気がするのでいいのだけれど、これに付加価値をつけたところでソフト会社がどれだけその新機能を使おうとするか、そのあたりが現実的には問題となるのかなぁ?もちろんハードウェアとしてのコストもだけどね。
でもシャープだし、とりあえず一般の人の手に渡るデバイスとしてはエリクソンあたりからこの液晶を搭載した携帯が出るのかな?
なんにしても興味深いニュースだったなぁ。
マイコミジャーナル シャープ、タッチパネルやスキャナになる光センサー液晶を開発