印紙税の中でも、毎日身近に関係する、領収書の収入印紙の話。
最近初めて知って驚いたことなどもあったので、簡単に基本事項をまとめてみた。
領収書を発行するとき(発行してもらうとき)、印紙って必要なの?という話。
よく耳にするのが「3万円を超えたら200円の印紙を貼るんだよ」という言葉。
これ自体は間違っていないのだけれど、この言葉でしか知識を得なかった人は、実は勘違いしていることが多い!僕もその一人だった。
まず、超基本の基本。
わざと「3万円を
超えたら」という書き方をしたけれど、これは30001円からという意味ではなく、3万円から。つまり
3万円以上の領収書に印紙を貼る必要がある。
ただし、3万円以上の金額が全て同等に扱われるということはなく、その金額によって必要となる印紙の額も変わってくる。
記載された受取金額 |
|
3万円未満 |
非課税 |
3万円以上100万円以下 |
200円 |
100万円超200万円以下 |
400円 |
200万円超300万円以下 |
600円 |
300万円超500万円以下 |
1千円 |
500万円超1千万円以下 |
2千円 |
1千万円超2千万円以下 |
4千円 |
2千万円超3千万円以下 |
6千円 |
3千万円超5千万円以下 |
1万円 |
5千万円超1億円以下 |
2万円 |
1億円超2億円以下 |
4万円 |
2億円超3億円以下 |
6万円 |
3億円超5億円以下 |
10万円 |
5億円超10億円以下 |
15万円 |
10億円超 |
20万円 |
ここで、あれ?と思った人もいるかもしれないけれど、印紙が必要となる最低額は3万円なのだけれど、その印紙が400円必要になるのは100万円ではなく、100万1円であるということ。
ちょっとこのあたりはややこしい。
それにしても、10億円を超える領収書を、現金と引き換えに手書きで行うということは通常ないのだろうけれど、こういった金額のやり取りだと、逆に印紙を必要とする書式になってくるのかなぁ?(印紙が必要にならない書式については後述)こう言った領収書を発行してみたいものだ。
それから、もうひとつ肝心なのが「記載された受取金額」というところ。
これはどういうことなのか。
もちろん、基本的には受け取った金額をそのまま書くというのが当たり前のルールなのだけれど、これはその金額と言うよりも、書き方に関係してくる話。(※実は実際に受け取った額とは異なる領収書を発行することもあり得ますが、今回はそれとは違う話)
どういうことなのか?